■ 2004年 ■
 地域の小売店がコンビニやスーパー、ディスカウント店、大型店などの攻勢と長引く消費不況で苦況に立たされている。厳しい経営環境のなかにあって、販売面の工夫や新しい営業方法などで、売り上げを伸ばしている店舗がある。独自の商品、サービスで勝ち抜き、生き延びる京都の小売店を紹介する。(第2部・完)

◇集・酉・楽 サカタニ(京都市東山区七条通本町西入ル)
 東福寺や京都国立博物館などが近い京都市東山区の七条通。鴨川から三十三間堂までを結ぶ七条鴨東商店街は地域住民だけでなく、学生や観光客らの行き来も多い。
 商店街の中でも鮮やかなオレンジ色の柱が特徴的なサカタニの二階建てビルはひときわ目立つ存在だ。壁には、周辺の史跡や名所などの場所を示す大きな地図が看板代わりにかかっている。 More→
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◇亀田富染工場「パゴン」(京都市右京区西院西溝崎町)
 店内の格子戸から芸舞妓がそぞろ歩きする姿が見える祇園・八坂新地。元はうどん店だった京間四畳半程の小さなスペースが、友禅染アロハシャツで全国から注目されている亀田富染工場のアンテナショップ「パゴン」の祇園店だ。「撮影で祇園を訪れたスタッフやタレント、観光客が珍しいものを見つけたと買って下さいます」と亀田和明社長(51)が話す。 More→
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◇ぎゃらりい千づ(京都市中京区夷川通東洞院西入ル)
 「家具のまち」として知られる京都市の夷川通り。長引く不況で現在、家具店は約40店に減り、往時のにぎわいが薄れている。風情のある町家も目立つが、ここ数年でマンションや駐車場なども増えてきた。そんな夷川通りに最近、近代的な感覚の店構えの花屋やパン屋が開店し、まちの雰囲気が少しずつ変わり始めた。 More→
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◇もとやま畳店(京都市北区紫野門前町)
 京都市北区の大徳寺近くで80年近く店を構えている。生活スタイルの洋式化でじり貧になる畳店が多い中、この10年で売り上げを2倍近くに伸ばした。顧客にとって分かりやすいように価格体系を明示し、提案型の販売に力を入れたことが奏功している。 More→
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◇谷口シャツ(京都市下京区河原町通松原下ル)
 生地選びから仕立てまで、客一人ひとりにあつらえるオーダーシャツの専門店安売り数百円のワイシャツも珍しくないなか、大半が1万円以上と高額だが、本物志向の顧客から厚い支持を集めている。 More→
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◇はちぼく屋(京都市左京区下鴨神殿町)
 下鴨本通沿いにあるガラス張りの店舗は一見、おしゃれなブティックを思わせる。明るく広々とした店内は、従来のコメ販売店のイメージを一新した造りだ。 More→
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◇ムライ(京都市伏見区深草西浦町)
 龍谷大から南へ約200メートル。交通量の多い師団街道沿いに3階建ての店舗兼事務所がある。1、2階には食料品や菓子、日用雑貨、電化製品、医薬品など約2万種類が並び、社名が入った赤色のポロシャツを着た社長の村井清さんや社員らが商品説明やレジ業務に追われる。 More→
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◇京西陣菓匠(京都市上京区鞍馬口通大宮西入ル)
 大徳寺から南へ徒歩約10分の古い町並みの一角に、町家を改装した店舗がたたずむ。桜色ののれんを掲げた店先には、焼き網を前にせんべいを焼く店主の山本佳明さん(30)の姿がある。「1枚いかが」。初めて来店した客には、必ず手焼きのせんべいと茶を振る舞う。 More→
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◇麻小路(京都市中京区御池通堀川西入ル)
 「麻」の一字を記した真っ白な麻ののれんが、京町家の軒に翻る。その下をくぐると、約100平方メートルの店内に所狭しと麻製品が並んでいる。 More→
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◇辻和金網(京都市中京区堺町通二条上ル)
 ガラス張りの店舗に入ると、ステンレスや銅の針金を精巧に編み込んだ茶こしや杓子、焼き網などが陳列棚に並ぶ。そのすぐ奥に設けられたたたきには職人たちが腰掛け、作業台を前に黙々と金網づくりに打ち込む。売り場と作業場が一体化したその店構えは、どこか懐かしさを漂わせている。 More→
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