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私の経営論 質の高い会社目指す |
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清酒のトップメーカー、月桂冠の社長に副社長から昇格することが内定した。コンビニエンスストア(CVS)での清酒販売の増加やディスカウントストア(DS)の躍進、海外での清酒生産など清酒の流通、生産の環境は大きく変化している。創業360周年、会社設立70周年の節目に社長に就任することになった大倉治彦副社長に、今後の経営戦略を聞いた。 「国内での清酒のルート別売上高は昨年度、酒販店46%に対し、DS17%、CVS15%、スーパー5%となっている。CVSやスーパーでの売上高は10年後には少なくとも倍に伸びるだろう。商品開発は当面、CVS向けを最優先し、少量パック・瓶のラインナップを充実させる。その一方で成長が見込めない商品は、勇気を持ってカットし、効率を高めたい」 ―国内での清酒の消費量は伸び悩んでいるが。 「国内の清酒市場における当社のシェアは6%で、拡大の余地は大きい。流通の変革期は業績を伸ばすチャンスだ。CVSなど将来性のある流通業態への営業に力を注ぎ、その業態の成長とともに売上高を伸ばせる基盤を築きたい。消費の伸びが見込めるワインやビールの輸入も徐々に拡大していくつもりだ」 輸入乗り出すつもりない 清酒の海外生産や輸入を始めるメーカーも多いが、子会社の米国月桂冠からの輸入には乗り出さないのか。 「米国月桂冠からは昨年、ダイエーが輸入会社を通じて清酒を仕入れ、試験的に販売した。今年も平和堂やライフコーポレーションなどでつくる共同仕入れ会社が750ミリリットル瓶約1万本を直接輸入し、販売を始めた。だが、関税が高いうえ、米国での生産量も少なく、当社が輸入に乗り出すつもりはない」 ―39歳という異例の若さでの社長就任で、業界や酒蔵の街・伏見に新風をと期待されているが。 「社風や経営面においてスマートで質の高い会社を目指したい。級別の完全廃止から5年経ち、各社が吟醸酒、純米酒など特定名称酒の生産に力を注ぐ中、『月桂冠』の高級イメージが希薄化する恐れがあり、ブランド戦略の見直しは課題だ。 また、酒蔵の街、伏見の景観保存にも積極的に取り組みたい。今秋には、大倉記念館横にある蔵に四季醸造の小プラントを設け、見学や試飲ができる酒ブルワリーとしてオープンする予定だ。これまでにも酒蔵をコンサートや寄席に使ってもらっており、伏見の界わいを生きた博物館のような地域にしていきたい」 |