今、なぜ東条英機  東映映画「プライド 運命の瞬間」

 東京裁判で裁かれる東条英機を描く東映映画「プライド 運命の瞬間」が公開されている。製作費十五億円をかけた作品で製作当初から「戦争賛美」との批判の声があがり、映画はアジア各国からの注目も集める。現代に東条を蘇らせた製作者の意図は何か。映画は東京裁判の真実を伝えているのか。戦後の戦争映画の流れも交え、映画を考えてみた。

映画「プライド 運命の瞬間」より 
東京裁判法廷場面(東映京都撮影所)
右端証人席に津川雅彦演じる東条  

「プライド 運命の瞬間(とき)」とは
 太平洋戦争時の元首相で参謀総長だったA級戦犯・東条英機を主人公に一九四六年五月開廷した東京裁判(極東国際軍事裁判)を描く東映・東京映像制作提携映画。監督は「誘拐報道」の伊藤俊也、東条役に津川雅彦。インド代表のパール判事の苦悩や同国独立運動を並行して描いているのが特徴。岩手県に本社がある東日本ハウス(中村功会長)創立三十周年記念作品として製作費のうち九億円を同社が出資した。法廷場面は京都で撮影された。


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