Kyoto Shimbun 1996.7.2
'96祇園祭
応挙の美 躍動
保昌山の胴掛 223年ぶり復元新調
復元新調された保昌山の胴掛。手前はこれまでの胴掛
(京都市下京区・保昌山町会所)
祇園祭の山鉾の1つ、保昌山(京都市下京区東洞院通松原上ル)で、円山応挙(1733-95 )の墨絵を題材にした胴掛が 223年ぶりに復元新調され、同保存会が1日、関係者らに披 露した。
胴掛は縦 138センチ、横 273センチ。「張騫(けん)に虎図」と題した絵柄は、波の上 に立つ前漢の外交官、張騫と2頭のトラなどが描かれている。
これまでの胴掛は安永2(1773)年、応挙の下絵をもとに町衆の縫い師らが制作。傷みが 目立つようになったため、同保存会から依頼された龍村美術織物(中京区)が51色の絹糸 や金糸を使い、16種の刺しゅう技法を用いて2年がかりで忠実に復元した。トラの両目に はガラス玉を埋め込むなど、躍動感あふれる作品に仕上げた。費用は約 3,500万円。