【送り火ミニ知識】
◆火床は大谷石製

大文字の大の字形は、75基の火床で構成される。字形の中心部を特に金尾(かなわ)と呼び、4基の火床からなる。字形の頂点も字頭(じがしら)と呼ばれ、2基の火床で構成される。火床はひし形に削った大谷石で、土中に埋め込まれている。
◆屋上から「サイン」

松ヶ崎妙法送り火では、「妙」と「法」が同時に点火される。このため、松ヶ崎妙法保存会の役員が、2つの山の南側に位置する京都簡易保険事務センター(京都市左京区松ヶ崎)の屋上から、ライトをつけて「点火」のサインを各山に送る。かつては、同センター近くの京都工芸繊維大グラウンドの西北角辺りに、合図を出すための火小屋があった、という。
◆消し炭は魔除け・厄除け

かつては燃え切った松割りの消炭を粉末状に砕き、病封じとして服用する習慣があった。現在は家庭の魔除け・厄除けとして利用されている。銀閣寺かいわいの旧家の軒先では、半紙で包んだ消炭が吊されているのを見ることができる。