切り絵でつづるわが丹波
カメラマン

写真
春待つ自然 夢中で狙い

 2月も下旬となると各地から梅の便りが聞かれ、京都府では雪国の美山町茅葺(かやぶ)きの里にも春の訪れを感じます。木々や屋根を覆っていた雪も消え、田畑を覆う白銀を残すのみです。

 路傍の草も動きはじめ、農道や田畑のあちらこちらで根雪を割っていきます。水墨画の世界から色を取り戻しはじめた茅葺きの里が、春に向かう景色には勢いがあります。

 週末ともなると、望遠レンズと三脚を持ち、カメラバッグを背負った多くのカメラマンが訪れます。空に舞う鳶(とび)を追い、茅葺き屋根を背景に路傍の丸形ポストや祠(ほこら)に焦点を当て、三脚を立てたりたたんだり目まぐるしく動き回ります。

 農道のぬかるみも気に留める様子もなく、彼らは真剣なまなざしで、自然の美しさを思い思いのアングルで切り取っていきました。(切り絵・文 達富 弘之)



▲INDEX▲