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赤々と燃えるファイアーが子どもたちを一回りも二回りも大きく見せる


   


揺れる炎に 心はひとつ

 夏休み。子どもたちのぎゅっと手を握る姿が、キャンプファイアーの炎に揺らめく。静かな渓谷は、子どもの歓声でいっぱいだ。

 鴨川上流の蛍谷キャンプ場(京都市北区上賀茂)。地域の団体が今年も教育キャンプを開いた。水中観察、共同炊飯…、自然に触れ、小学5、6年生の表情が刻々と変わる。

 闇に浮かぶ子らを見つめ、指導員の飯田敏弘さん(48)は「一つの輪で歌うと心が盛り上がっていくんです」と話す。恥ずかしそうにしていた子が「ここにいたら大きくなれる」と両手をいっぱいに広げ、星空を見上げた。

 心すさむ事件が続く2003年夏。北山では人と人、生き物が里の習わしや自然に魅せられ、つながり合う。風は涼やかだ。



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