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  「長久堂」の「山の幸」 No6. 

 勤めていた放送局を退職し、京都に嫁いできて6年。東京に里帰りする度に、実家や友人向けに買い求め、今や定番の京土産となった。菓子が出回る秋から冬は自宅の冷蔵庫に常に入れておき、やってくる友人たちに振る舞うので、半年ほどの間に30本は買ってしまう。「羊羹(ようかん)の食感がむっちりしていてたまらないと、一気に半分食べちゃった人もいます」。

 店頭に並ぶのは、クリが市場に出始める9月から翌年3月にかけて。8月も半ばを過ぎると「そろそろかな」と味が恋しくなり、秋の訪れを待ち望む。「東京にいたころは毎日慌ただしくて、気が付けば暑い夏も寒いクリスマスも過ぎていた。京都では、季節に先駆け四季折々の和菓子がお店に並ぶので、季節の変化を受け入れる心の準備ができます」。

 「山の幸」は、蜜(みつ)に漬け込んだ大粒のクリを滑らかな生地で包んだ栗(くり)蒸し羊羹。こしあんに小麦粉、くず粉のほかもち粉を加えているのが、「むっちりとした食感につながっている」と(株)長久堂の小島多賀子取締役(68)は話す。甘すぎず、ねっとりとしたあんと、少し歯ごたえを残したクリが調和し、50年以上を数えるロングセラーとなっている。「し好が変わり、甘みを抑えたものが受けるようになったので、10年ほど前から砂糖の分量を抑えている。同じお菓子でも、時代の変化に合わせて少しずつ変えないと長続きしません」。

推薦者

フリーアナウンサー
平松 あゆみさん
メモ
長久堂
「山の幸」は毎年9月中旬から翌年3月末までの期間限定商品。1本400グラム1500円 (税別)で「長久堂」北山店(〒603-8044 京都市北区上賀茂畔勝町97-3 電話075- 712-4405)か、四条店(〒604-8505 京都市中京区河原町通四条上ル 電話075-221-1607 )、高島屋京都店、ジェイアール京都伊勢丹で購入できる。「長久堂」北山店の営業時間は午前10時-午後7時。年中無休だが臨時休業することがある。