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  「亀屋良永」の「御池煎餅」 No7. 

 女性誌のグラビアを飾る花を生ける仕事でしばしば上京する。使う花は先に撮影スタジオへ送るが、花器や予備の花材は当日持ち込み。バッグは荷物ではちきれそうになるが、すき間を見つけて煎餅(せんべい)の缶をねじ込んで新幹線に乗る。多少、無理をして詰め込んでも、缶入りだと、中の煎餅が割れないので助かる。

 煎餅は、撮影スタッフへの手みやげ。もち米の粉と砂糖を練り混ぜて焼き、表面に蜜(みつ)をぬった甘い煎餅は、関東地方ではなじみのない味らしく、初めて持って行った時には驚かれた。また、缶のラベルを1950年代に版画家の故・棟方志功が手がけたという話でも盛り上がり、5本ほど差し入れた缶はすぐに空になった。「ほしがる人が多いから、空いた缶さえもお土産になります。口の中で溶けてしまうほどやわらかく、味も優しい感じだから、幅広い年齢層に受けますね。自宅用に買うことも多く、6歳の長男や同居の母も大ファンです」。

 「御池煎餅」が生まれたのは明治末期。「幼いころから食べ続けている」という親子3代の顧客も多いといい、株式会社「亀屋良永」代表取締役社長の下邑隆さん(62)は「子どものおやつや病気の方へのお見舞いなど、幅広く使っていただいてます。でも、何より子どもたちがおいしいと食べてくれるのがうれしいですね。子どもの舌は正直ですから」。

推薦者

フラワーコーディネーター
浦沢 美奈子さん
メモ
亀屋良永
「御池煎餅」は22枚入り(丸缶)1100円(税別)から。「亀屋良永」本店(〒604-8091 京都市中京区寺町通御池角 電話075-231-7850)、または高島屋京都店、大丸京都店、ジェイアール京都伊勢丹、JR京都駅ビル内専門店街ザ・キューブ、京都駅前地下街Portaで購入できる。本店の営業時間は午前8時−午後6時。毎週日曜日と毎月第1、第3水曜日は休み。