Kyoto Shimbun 1998.11.22 
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法 明 院
(滋賀県大津市園城寺町)

 フェノロサが愛した眺望    

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木々が色づき始めた法明院の庭園。背景は、フェノロサが住んだ茶室「時雨亭」(大津市園城寺町)



 園城寺(三井寺)の北約1キロ。東海自然歩道沿いの標高約90メートルの高台に、同寺の北院の一つ、法明院がある。山門をくぐり、本堂の東側に広がる庭園に入ると、真っ赤に色づき始めた紅葉の間から雄大な琵琶湖が眼下に望める。

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 東京帝国大学の招へい教授として来日し、日本美術を世界に紹介した米国人アーネスト・フェノロサは、この壮大な眺めをこよなく愛し、庭園内の茶室「時雨亭」に居を構えた。

 創建は江戸時代初め。庭園の澄心池には、背後の山並みや本堂、紅葉が映り、時おり落ち葉が水面に波紋をつくる。耳に入るのは、鳥のさえずりと風の音だけ。異国の静寂な空間で、フェノロサはどんな思いを巡らせたのだろうか。

(滋賀本社 長尾康行、写真=同 阪本雅彦)

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