《追儺式(吉田神社)》
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節分前日の2日夜、京都市左京区の吉田神社で、災いを象徴する悪鬼を追い払う厄よけ神事「追儺(ついな)式」が執り行われ、1年の無病息災を祈る参拝者が、迫力ある伝統行事に見入った。

 「鬼やらい」とも呼ばれ、冬と春を分ける節分を前に、陰陽が衝突して生じた邪気を、正義の使者の「方相氏(ほうそうし)」が追い払う儀式。元来は、平安時代から旧暦の大みそかに行われた宮中儀式だった。約80年前、同神社が復興した。

 午後6時、舞殿で神事が始まると、怒りや苦悩を表す赤、青、黄の鬼が雄たけびを上げながら金棒を振り回して登場。暴れる鬼を、黄金の四つの目の面をつけた方相氏が盾と矛で追いつめ、最後に年男が務める上卿(しょうけい)が、魔力を封じると言われる桃弓でアシの矢を放ち、退散させた。

 同神社は、3日に節分大祭と火炉祭、4日に節分後日祭を行う。

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