Kyoto Shimbun
縄文時代からの山の幸。青森県・三内丸山遺跡でも出土、歴史の古さを実証した。 ブナ科クリ属の落葉・高木性植物。原生地はアジア、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカの四大陸に広がる。このうち日本グリのの野生種はシバグリ。北海道から九州まで広く分布する。 特に丹波ではクリへの思いは特別だ。都に隣接する地域だけに天領や寺領が多かったが、山地が多く水田が少なかったため、年貢や献上品にクリを納めることが許されていた。重さでなく、コメ一升とクリ一升は同じ扱いだった。升には、大粒のクリの方がすき間ができて有利だったため、大粒品種の選別が進んだ。これが今日の丹波グリのルーツという逸話が残る。 花は六月ごろから咲き、開花期が長い。品種によっては、九月中旬まで順次開花する。単性花で雌雄同株。まず雄花が咲き、四、五日後から雌花が開花する。花は淡黄色。独特の臭いがある。開花状態がその年だけでなく、翌年の収量にまで影響する。日照を好み、風で受粉、イガの中で大きく実る。 表皮が固く手間がかかるが、ビタミン類やカリウム、リンなどの栄養素も豊富で、消化吸収がよい。丹波の収穫の秋は、いよいよ本番を迎える。
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