Kyoto Shimbun 山野草
  ツリフネソウ  


帆船にも似た赤紫の花

野山などの水辺や湿り気の多い所で、晩夏から秋にかけて赤紫色の花を咲かせる

 花の形が帆掛け船をつり下げたように見えるところからツリフネソウの名が付けられた。

 野山や山麓(ろく)の水辺や湿り気の多いところに生える一年草で、8月から10月にかけて赤紫色の花を咲かせる。草丈は50センチから1.5メートルぐらいになる。

 直立した茎から赤色の茎が分かれ、茎の先の花柄に数個の花を付ける。花の長さは3センチほどで花びらは3枚。下の2枚の花びらは大きく、がくは下の1枚が細長く突き出しているのが特徴だ。

 別名をムラサキツリフネともいう。似たものに、キツリフネ(黄色の花)やピンク色の花が葉の下にぶら下がってつくハガクレツリフネなどがあり、白花や斑(ふ)のあるシロツリフネなどは珍重されている。

 種植えは秋だが、地植えでは、適度に湿り気のある日当たりと水はけのよい所がいい。鉢植えでは、水はけのよい土を選び、十分に水をやり、日に当てて育てる。また、種がはじける前に種を採取し、乾燥させ保存したものを春にまく方法もある。  

(わち山野草の森・西村 剛司)


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