Kyoto Shimbun 山野草
  アレチヌスビトハギ  


花と実の形に捨て難い味

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熟した果実に触れると大変

 初夏に見つけた若苗を、どんな花が咲くのかと楽しみに育ててみたところ、9月に入り、青みを帯びた紫色の鮮やかな花が咲きはじめた。大きさは7〜8ミリ。それらが、数日後には、3〜6個のくびれた果実に変身。調べてみたところが本種であった。

 北米原産、マメ科の帰化植物で、日本には比較的最近入ってきたとされる。高さは1メートルほどになり、全体に毛が多い。葉には、長さ5〜8センチ、幅2〜4センチの小葉3枚がつく。花期は7〜9月。

 「盗人萩」の名は、2つに深くくびれた果実の形を、しのび足で歩く盗人の足跡に例えたものというが、本種の果実は、それほど深くはくびれず、くびれの数が多い。

 熟した果実にうっかり触れると衣服などにくっつき、大変な思いをすることになるのは日本産のヌスビトハギと同様。けれども、美しい花と実の形には、なかなか捨てがたい味がある。

(わち山野草の森・山田義法)


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