Kyoto Shimbun
山野草
ムクゲは、アオイの仲間で、広く観賞用に栽培され、朝開いた花が夕方までにしぼむのが特徴だ。 中国製の水虫薬が話題になったことをご存じだろうか。ムクゲの樹脂からとる木槿皮(きんひ)のエキスが主成分、といわれた。 古くから、樹脂と花が「疥癬(かいせん)を治し、目を洗えば明ならしめ…」などとされ、月経不順や腫(しゅ)よう、目の病気、肌の乾きをうるおして、体の調子を整える薬として用いられてきた。 薬用には白花種が使われる。下痢止めには、乾燥した花を1回量3〜6グラムを200ccの水で煎(せん)じて温かいうちに服用。つくりためないで1回ごとに煎じるのがよい。花にはサポナリンを含むことが分かっているが、樹脂の成分はまだよく解明されていない。
ところで、水虫用には、乾燥した樹脂を細かく刻み、10グラムをホワイトリカー200ccの割合で漬けて、3〜6カ月後にこして患部に塗る…と、ものの本にあった。採取は夏の土用ごろが適期なので、覚えておくといいかもしれない。
(わち山野草の森・藤田 真)
▲掲載順もくじ▲ ▲50音順もくじ▲ |