Kyoto Shimbun
山野草
名前のとおり茎を2メートルほど伸ばすキキョウ科のつる植物で、北海道から九州、朝鮮半島や中国、アムール地方などにも分布している。雑木林のへりなどに生育し、斜面の下部のやや湿ったところを好む。和名は、根がチョウセンニンジンに似ているところからついたという。 根は、大きいものはこぶしのようで、表面にイボがあり、中は白く味は甘い。9月ごろに、直径3センチほどの垂れ下がった花を咲かせる。植物全体に独特の臭みがあり、つるを切ると乳液がでる。生薬名を羊乳(ようにゅう)といい、根を乾燥したものを古くから去痰(きょたん)の薬として利用してきた。 その昔、ツルニンジンの根を集め「広東人参」と偽ったという話があるそうで、見るからに薬となりそうな根だ。しかし、成分は去痰作用のあるサポニンの一種を含むほかは分かっていないという。
少量だがツルニンジンの根を輪切りにして少し乾燥させ、3年間ほど焼酎(しょうちゅう)漬けにしてみた。やはり薬臭さがある。飲み過ぎには注意したい。
(わち山野草の森・藤田 真)
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