Kyoto Shimbun
山野草
全国各地の山野に自生するマメ科の多年草。秋の七草の一つでもある。高さは1メートルほどに伸び、秋に赤紫色の花を多くつける。 「秋風は 涼しくなりぬ 馬なめて いざ野に行かな 萩の花見に」と、万葉集にうたわれたように、秋を代表する花で、ハギを題材にした和歌は数多い。 ハギの名は、ハエキ(生え芽)の意とか、古い株から新芽を出すため、枝でホウキをつくったから「掃き」によるなど、諸説ある。 ハギの仲間は古くから萩すだれとして利用され、目まいやのぼせなどの薬用にもなった。目まいやのぼせには乾燥した根を煎(せん)じて飲む。 ナンテンハギの種子にはアミノ酸が含まれ、全草を日干しにしたものを半分量に煎じて、疲労回復薬として用いられる。また、古くから小豆菜(あずきな)の名で山菜料理に用いたり、お土産用の加工品が販売されているところもある。
ハギの中でも代表格のヤマハギの葉には、子宮止血作用のある成分が発見されたが、まだ実用化はされていないという。
(わち山野草の森・藤田 真)
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