Kyoto Shimbun 山野草
  タカサゴユリ  


純白の花には香りが

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姿は一見、ササユリと見間違うほど

 タカサゴユリ(高砂ユリ)とは、なかなかおめでたい名称だが、日本古来のユリではない。台湾が原産のテッポウユリに似た花だ。

 秋の野でひときわ目立つ純白の白いユリを見つけるのはいとも簡単だ。純白の花には香りがある。姿は一見、6月のササユリと見間違うほどで「なぜ今ごろササユリが…」と思う人もあるだろう。

 背丈は1メートル程度で、球根はやや大型、苦味があるので食用には向かない。このユリの性質は興味深く、球根から育てると開花期が6月上旬、秋に種をまいて育てると翌年の夏から秋にかけて花を咲かせる。これを利用して、テッポウユリと交配させてつくりだされたのが新テッポウユリだ。普通でも5輪、大きなものは10輪以上の花をつける。

 日当たりのよい明るい半日陰でよく育つので、庭植えがおすすめ。品種は特にないが、最近の改良種には葉の幅が広く、純白の花がよく出回っている。

 ユリはアブラムシからウイルスにかかりやすいので栽培にはよく注意したい。

(わち山野草の森・西垣 康人)


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