Kyoto Shimbun
山野草
山林や山地、川岸の土手に生育するキク科多年草。秋の七草の一つにもあげられ、奈良時代に薬草として中国から入ってきたものと考えられている。 高さは1メートルくらい、葉は茎に向かい合って付き、長い円形で、周囲がギザギザしている。8〜9月ごろに茎の先に淡い紅紫色の花をたくさんつける。 フジバカマに似たヒヨドリバナとの見分け方は、葉の下面に斑(はん)点があるのがヒヨドリバナ、フジバカマは斑点がない。 生のままでは香りがないが、刈り取ったものを半乾きの状態にすると、桜もちの葉のような香りがする。昔、中国では花の一枝をかんざしにしたり、香り袋にして身に付けたという。 薬用には、開花直前のつぼみを採取し、2、3日、日干ししてから後は風通しの良い所で乾燥させる。
皮膚のかゆみをとるのに、乾燥したものを布袋に入れ、煮たたせて入浴時に入れたり、糖尿病予防にフジバカマ、カキドウシ、ビワの葉などを混ぜて煎(せん)じたものを服用するなどの民間療法がある。 (わち山野草の森・西垣 康人)
▲掲載順もくじ▲ ▲50音順もくじ▲ |