Kyoto Shimbun
山野草
秋も深まるころ、草をかき分けて野原を歩くと、先に2本のとげのある長さ7ミリほどの黒い種が衣服にたくさん付着することがある。正体はアメリカセンダングサの種だ。 休耕田や溝のへりなどに生育する1年草で、北アメリカ原産の帰化植物だ。高さは1メートル〜1.5メートルで、葉は複葉。茎の太いものは2センチにもなる。 9月から10月にかけ、多数に分かれた茎の先に直径7ミリほどの黄色の花をつける。花の後ろにある総苞(そうほう)片は6〜12個、葉のように広がっているのが特徴だ。 和名の由来は、葉がセンダン(センダン科の高木)に似ているセンダングサの仲間で、アメリカ原産であることからついた。 偏平でくさび形をした種だが、2本あるとげには逆向の剛毛が多数あり、衣服や動物に付着するとなかなかとれないので、方々へ散布される。同じ仲間で似たものにタウコギがあり、こちらも同じような種だ。
アメリカセンダングサは繁殖がおう盛で、今やタウコギに代わって水田の害草になりつつある。
(わち山野草の森・藤田 真)
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