Kyoto Shimbun
山野草
高さ15センチほどになるシダ植物で、北海道南部から台湾、中国などまで幅広く見られる。 山地の樹木の幹や岩の表面を灰褐色の鱗片(りんぺん)に覆われた根茎が長く張って伸び、根を出して着生している。 険しい岩場などの土がないところでも育ち、耐え忍ぶためシノブの名がついたという。 葉は卵形で、長さ15センチほど。細かく切れ込んでいるのが特徴で光沢がある。シダの仲間は秋になると黄色に色付くが、本種は常緑だ。 シノブは山野草栽培での利用が幅広く、流木や火山岩にイワヒバなどと一緒に着生させたり、根茎をシュロ縄でくくって束ね、いろいろな形にする釣忍は、江戸時代から親しまれ、シダの観賞法としては世界でも類をみない。 鉢植えは浅い鉢を選んで、着生ランの用土を使う。春から初夏が植え付けの適期で、半日なたのところで。3年に1回植え替えて株分けすれば増殖できる。耐寒性はあるが、冬は霜よけをするのが安全だ。 (わち山野草の森・藤田 真)
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