Kyoto Shimbun 山野草
  ジンチョウゲ  


煎じてうがい薬にも

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日本に渡ってきた時代ははっきりしないが、室町時代にはすでに栽培されていたという説もある

 中国原産のジンチョウゲ(沈丁花)は高さ1メートルほど。腐食質の弱酸性の土質で、強風や西日が当たらない所を好む植物だ。

 日本に渡ってきた時代ははっきりしないが、室町時代にはすでに栽培されていたという説もある。チンチョウゲと呼ぶのは誤りで、これは小説『沈丁花』に作者が清音でふりがなをつけたためらしい。

 ジンチョウゲは香りがよく、紫がかった紅色、白色、淡紅色の花を2〜3月に咲かせる。

 植え付けは7月上旬が適期で、大きく掘った穴に堆肥(たいひ)をたっぷり入れ、土中の湿度を高めるようにする。挿し木は、花が終わった後の4月に前年の枝を使う春ざしと、7月上旬〜8月に新しい枝を使う夏ざしがある。

 施肥は1月〜2月に堆肥や腐葉土を根元にすきこむほか、春と秋に化学肥料と油かすを同量混ぜたものを根元にばらまくと良い。生薬名を瑞香花といい、のどの痛みのうがい薬として用いられている。

 花だけを採取して日干し、煎(せん)じ汁を1日数回に分けてうがいすると良い。

(わち山野草の森・西垣 康人)


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