Kyoto Shimbun
山野草
日本海側の高山帯に近い所でよく見られる。近畿地方では低地の暖かいまばらに木の生えた林でも分布している。ツツジ科の常緑の小低木で、日本特産の植物だ。 名の由来は、岩地に生え、ナシに似た実をつけることから付けられたという。 丈は10〜25センチと低く、枝は地面をはい、まばらに茎を出し、植物全体的にかたく赤っぽい毛に覆われる。葉が堅くごわごわした感じがするのが特徴だ。 4〜5月に、枝先に淡い赤色のベルのような小さな花を数個咲かせ、初夏には実が熟し食べられる。甘酸っぱい味がする。 山野草の愛好家が各地で栽培するほかは、ほとんど栽培されていない。栽培は、種をまいて出た苗か株分けした苗を鉢で行う。日当たりのよい、やせ地でよく育つので、肥料は、生育期に油粕(かす)の薄い液肥を与えればよい。土に砂を混ぜた用土を使うと栽培しやすい。林や庭など環境の合うところに定植した場合は肥料をやらずに済む。花が終わってから、植え替えや定植をする。 (わち山野草の森・小川 幸子)
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