Kyoto Shimbun 山野草
  マムシグサ  


“効果絶大”腰痛の薬

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長野県の伊那地方では古くから飲んで効く腰痛の薬として用いられている

 茎の紫褐(かっ)色のまだら模様が毒ヘビのマムシに似ていることからこの名がついた。4〜5月、2つの葉の間から13〜17センチほどの筒状の柄が伸び、先端は仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる部分に花が包み覆われている。

 雌雄異株で、雄株は暗い紫色の2〜3個の葯(やく)を持った雄花を多数つけ、雌株は、こん棒状の穂軸の下に緑色の小さな球形をした子房を持つ雌花が密集してつく。

 仏炎苞は大変変わった形をしているうえ、紫色か緑紫色の地に、縦に白線の走る珍しい色合いが特徴。10〜11月には雌花に真っ赤な小さい実がつく。

 長野県の伊那地方では古くから飲んで効く腰痛の薬として知られる。熟した実を1日5、6粒飲むか、乾燥した実なら1日4〜5粒飲むと、全身が温まり、腰痛に効くとされる。

 薬効がかなり強いので、常用せずに、痛みが和らげば服用をやめることが大切だ。塊茎(かいけい)は金属製以外のおろし器ですりおろし、リウマチや神経痛の患部に湿布するのもいいそうだ。

 ただし、実を飲むと胃腸炎などの症状が出る可能性があり、注意が必要。

(わち山野草の森・小川 幸子)


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