Kyoto Shimbun
山野草
全国各地の野原や道端に生育するバラ科の多年草。 名前の由来は、昔、中国で、普通のイチゴと違って甘みが全くなく、まずいのでヘビでも食べるのだろうと考えて、蛇苺(じゃも)の漢字をあてたのが始まりといわれ、そこから日本人がヘビイチゴの和名をつくった。果実は、食べても美味(おい)しくないだけで無毒だ。 ほふくした茎から花の柄を伸ばし、4月から5月に五枚の花びらを持つ黄色の花を咲かせる。花の後、赤く熟したイチゴのような実をつけるが、実の表面の点々と赤い粒状のものがほんとうの果実。イチゴのような実を痩果(そうか)と呼ぶ。葉の斑(ふ)入り種などもある。 よく似た植物にヤブヘビイチゴがある。葉の色が濃い緑色をしており、痩果の表面の突起がなく、なめらか。全草を乾燥したものを1日5〜15g、400ccの水で半量に煎(せん)じて服用すると、解熱や神経痛に効く。5〜15gを300ccの水で、3分の1の量に煎じた汁で患部を洗うと痔(じ)に効くとされる。 (わち山野草の森・小川 幸子)
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