Kyoto Shimbun 山野草
  ハハコグサ  


若葉を摘んで食用に

photo
食用として若葉を摘んでおひたしや、あえものなどにできる

 ハハコグサは日本では北海道から本州、四国、九州まで各地に自生するほか、東アジア、インド、ヨーロッパなど世界の幅広い地域の平地に自生している。

 日当たりの良い荒れ地や道端に生えるキク科の2年草。葉は長さ3〜6センチ、幅は 0.5〜1センチのヘラ形で、早春の若葉のころは白い細かい毛に覆われている。春には花茎を伸ばして枝分かれし、先端に小さな黄色の花を多数付ける。

 春の七草の一つ、オギョウとして親しまれ、七草がゆや桃の節句などで作られる草もち用に、ヨモギが使われるようになる以前は、ハハコグサが使われていたという。ヨモギが使われ始めたのは、ヨモギで作ると色が濃くて喜ばれるようになったためらしい。

 「母子草」の漢字を使うことがあるが、古名はホウコグサで花冠がほおけ立つことからつけられた。ホウコ・ホウコバナ・ホウコウヨモギ・ホコホコなどの地方の方言がある。

 採取時期は全草を開花期に採り、日干しする。食用として若葉を摘んでおひたしや、あえものなどにできる。

(わち山野草の森・西垣 康人)


▲掲載順もくじ▲  ▲50音順もくじ▲