Kyoto Shimbun
山野草
円形に広がった株を、キジの座るむしろに見立てたのが名の由来といわれ、山野に普通に見られるバラ科の多年草だ。 日本では北海道から九州まで、朝鮮半島にも分布する。別名、大葉土栗(おおばつちぐり)と呼ばれ、生のままで根を食べるのを土の中のクリにたとえたとされる。 草丈は5〜30センチ。全体に荒い毛があり、葉は5〜9枚の小葉が集まって羽状になっている。4〜5月になると直径1〜1.5センチの黄色の花を咲かせる。 寄せ植えの材料によく使われ、葉に斑(ふ)が入った種類が出回っている。 湿地に生えるイグサと寄せ植えすると涼しさを表現でき、楽しいものだ。定植の場合は、3〜4月、中深鉢に硬質の鹿沼土など通気性のある用土で植える。 日当たりのよい場所で育て、植え替えは2年に1回。株分けや実生で簡単に増殖でき、寒さ暑さに強く、栽培しやすい野草だ。 本種の仲間のうち、ヒマラヤ原産のものがヨーロッパで品種改良され、多くの園芸種がある。 (わち山野草の森・藤田 真)
▲掲載順もくじ▲ ▲50音順もくじ▲ |