Kyoto Shimbun 山野草
  ス イ バ  


根に抗がん物質含む

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俗に「スカンポ」と呼ばれるタデ科の多年草

 春先に野原で葉や茎を摘み、口にしたときの酸っぱい味を思い出す人もあるだろう。俗にスカンポと呼ばれるタデ科の多年草だ。

 その名のとおり、酸っぱい葉の意から名がついた。

 北海道から九州まで日本各地の道端やあぜ、堤防などに生える。フランスでは野菜としてソレルの名で栽培される。酸性の土壌を好むので、酸性土壌の指標植物になっている。秋に葉を出し、地表に葉が放射状に広がりながら冬を越し、5〜7月に茎先の枝に細かな花をつける。

 古来、山菜として、ゆでておひたしにして食べられてきた。シュウ酸を含んでいるので、多量に食するとじん臓障害の出る心配があり、気をつけたい。

 タムシなどの寄生性皮膚病に、生の根を金属以外のおろし器ですりおろし、患部に塗る民間療法がある。

 1979(昭和54)年、三重大学医学部の研究で、根に抗がん物質があることが発表され、話題になった。道端に生える草花に含まれる成分が、医学の発展に役立っているのはなんとも興味深い。

(わち山野草の森・藤田 真)


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