Kyoto Shimbun 山野草
  キツネノボタン  


有毒成分あるも薬に

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名の由来は、キツネの住むような野原に生え、葉がボタンを思わせることによるとされる

 湿り気のある道端や田のあぜ、溝のそばなどによくみられる。高さは30〜50センチ。全国に分布し、4月から7月にかけ、1センチほどの黄色い花を咲かせる。

 「狐(きつね)の牡丹(ぼたん)」の名は、キツネの住むような野原に生え、葉がボタンを思わせることによるとされる。

 葉は3つの小葉に分かれ、それぞれの小葉にはさらに1、2カ所の深い裂け目がある。果実は小さな粒が集まってできた球形で、先がとがり、下向きに曲がった多数のトゲがあり、コンペイ糖を思わせる。

 茎や葉の柄に毛が多く、果実のトゲの先がほとんど曲がらないものを、特に区別して、ケキツネノボタンと呼ぶ。

 似たものに、ウマノアシガタがある。こちらは、やや乾いた場所を好み、根元から出る葉は、小葉に分かれず、やや深く三つに裂け、花も1.5〜2センチと、やや大きい。

 開花期の水洗いした生葉を豆粒大に切り取り、手首の内側に5〜10分張りつけると赤くはれるが、扁桃炎(へんとうえん)によいとされる。ただし、有毒成分を含むため、取り扱いに十分注意したい。

(わち山野草の森・山田 義法)


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