Kyoto Shimbun
山野草
秋を代表する山野草。野山に細長く黄色の可憐(かれん)な花を咲かせる多年草で、開花の時期は長い。 黄色の小さな花が穂のように咲き『麒麟(きりん)草』と称されるように伝説のキリンの姿を連想させる山野草だ。 草丈は40〜80センチくらい。中国ではこれによく似たミヤマアキノキリンソウを「一枝黄花」と呼び、薬草にするが、日本ではアキノキリンソウを用いる。薬用には、花の時期に地上部を採り、水洗いして日干しし、煎(せん)じてカゼの頭痛やのどのはれの痛み、はれものの解毒に利用される。食用の場合は、若苗の葉を揚げ物にしたり、塩ゆでして水でさらし、おひたしやごまあえなどになる。 栽培は、日の当たる場所で風通しを十分にし、培養土は礫(れき)を主体に、やや乾燥気味で育てる。 別名をアワダチソウといい、北米原産で戦後日本に入ってきたセイタカアワダチソウも同じ種に属すが、「セイタカ―」はアクが強く食用にならない。同種の草花でも異なることに自然の不思議さを感じる。 (わち山野草の森・藤田 真)
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