Kyoto Shimbun 1999.1.7「京都・より道スポット」

 京都刑務所刑務作業製品展示場

 地域色豊か、プロも絶賛

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作りや色に味わいがある受刑者たちの作業製品

 約8万3000平方メートルの広大な敷地を持つ京都刑務所。その表門から少し中に入ると、30平方メートル足らずの刑務作業製品展示場が見える。

 展示場は、1986年に始まる同刑務所の改築工事の一環として、95年5月にオープンした。現在、全国の刑務所など全74施設のうち、北海道から沖縄までの52施設から取り寄せた、約250種類の作業製品が並んでいる。

 狭い展示スペースだが、製品はバラエティーに富んでいる。中心となる木工や焼き物、洋裁、金属加工、皮革といった製品は、全国的に人気の高いものばかりで、地域色も豊か。その道の職人が絶賛する製品も少なくない、という。

 京都刑務所で作業を担当する首席矯正処遇官の北村吉弘さんは、「受刑者の社会復帰を後押しするためにも、作業製品がどんなものかを多くの人に知ってもらいたい」と、展示場に大きな期待を寄せている。

 展示場では、製品の販売もしている。特に、地元の伝統工芸品をモチーフにした京都刑務所製の品物は、人気が高い。友禅和紙をカバーにしたメモ帳や油取り紙ケースなどは、若い女性がよく買い求めている、という。

 このほか、総桐の小物たんす(岐阜)をはじめ、シナ材の針箱(札幌)、備前焼(岡山)、萩焼(山口)の花瓶やとっくりも、作りや色に味わいがある。

 作業製品はすべて、良質の材料を使っており、見るだけのつもりでも、ついつい欲しくなってしまう。

 展示場を運営している矯正協会刑務作業協力事業部の山田陽子さんと稲森まゆみさんは「ここに来れば、刑務作業製品に対するイメージがガラッと変わる。ぜひ気軽に立ち寄ってほしい」と話している。


 京都刑務所刑務作業製品展示場  京都市山科区東野八反畑町。開館時間は、月曜から金曜の午前9時半〜午後3時半。入館無料。駐車場もある。展示製品は、市価の2〜3割安で即売しており、全国の作業製品をカタログで注文することもできる。
 電話 075(581)2174。                

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