Kyoto Shimbun 1999.2.19「京都・より道スポット」

 清水焼団地総合展示場

 観光客訪れ人気高まる

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バラエティーに富んだ陶磁器が所狭しと並ぶ

 五条通(国道1号)の東山トンネルを滋賀県大津方面に抜け、新大石道へ入ると、すぐ左手に「清水焼団地展示場」と書いた大きな看板が見える。道路に面する8階建てマンションの1、2階部分が清水焼団地会館。総合展示場はその中にある。

 約140平方メートルの展示場の奥では、清水焼団地で創作に打ち込む陶芸作家の作品が常設展示されている。現在、今井政之氏ら30人の作品約60点が並んでおり、陶芸ファンらの人気も高い。

 展示場内では、同団地内の陶磁器メーカー・卸など23店の紹介コーナーも広くとられている。色とりどりの食器や花瓶、茶器、人形など約2,000点ほどを常時陳列しており、市価より割安で即売も行っている。

 一つ一つコーナーを見て回ると、華美で繊細なデザインの洋食器や、土のぬくもりが伝わる素朴な茶わんなど、店それぞれの個性が満ちあふれ、器好きの人にとっては、見ているだけでも十分に楽しめる。

 総合展示場としてオープンしたのは、清水焼団地ができて20年ほどたった1984(昭和59)年4月。もうすぐ15周年を迎える。「この展示場は、清水焼団地のまちとしての『変化のなさ』にみんなが危機感を持ったことがきっかけだった」。開設前から同展示場にかかわっている清水焼団地協同組合常務理事の秋山福夫さん(69)はこう振り返る。

 「団地には作家がいたり問屋やメーカーがあったりしていろいろな考えを持つ人がいます。この展示場はそれらすべての人たちの『結束』の象徴でもあるんです」。秋山さんは、展示場の大切さを熱っぽく語った。

 年間約1万人が訪れる同展示場は最近、観光客の間でひそかに人気を集めている。案内係の野田八栄子さん(56)は「京都の人にも気軽に来てほしいですね」といい、節目の年を機に、地元への認知度アップも図りたい考えだ。


 清水焼団地総合展示場  京都市山科区川田清水焼団地町6―2。水曜休館。開館時間は午前10時―午後5時。入場無料。97年6月に駐車場を拡張、普通車約20台を収容でき、観光バスも止まれるようになった。
 電話075(581)6188。

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