Kyoto Shimbun 1999.3.12「京都・より道スポット」

 京都伝統産業ふれあい館

 技の世界 肌で触れる

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京都の伝統産業に関連した展示品が一堂に並ぶ館内の展示コーナー

 京の町家風の入り口を抜けると、京都に育(はぐく)まれた伝統工芸の世界が広がっている。西陣織、京扇子、京漆器、清水焼など66品目から約450点が一堂に並べられており、来館者を楽しませてくれる。

 今年1月には、オープンしてから2年半ほどで入場者50万人を突破した。修学旅行生をはじめ、外国人観光客らの観光コースにも組み入れられ、京都を知る上で「手堅い博物館」として人気は高い。

 展示品は、すべて各界の最高の品ばかり。値段を付けられないほど高価なものも含んでいるが、陳列用のガラスケースは一切設置していなかった。「バリアフリー」をモットーとしており、来館者は、ガラスの壁を通さず、伝統工芸品の色合いや肌触りまで直接目で確かめることができる。

 このほか、技の世界をビデオで映し出す映像コーナー、伝統工芸に関連した専門図書約6千冊を備えた図書室、75本のビデオライブラリーなどのコーナーがあり、日本国内と共に、世界の伝統産業に関する情報を集めている。

 最近は、海外向けへのPRにも力を入れている。台湾や香港、韓国など、アジア系の観光客のニーズにもこたえていこうと、中国、韓国、英語の3カ国語によるCDガイドの無料貸し出しを始めたばかりだ。

 来館者も、欧米諸国だけでなく、イスラエルやペルーなどの国からの訪問もあり、アフリカのジンバブエ国営テレビの取材を受けるなど、国際色が強まるばかりだという。

 冨松賢三専務理事は「京都の伝統工芸の魅力は日本国内だけでなく、海外からも高い評価を受けている。今後も、この設備を最大限に生かし、外国人観光客のホスピタリティ面の機能も充実させていきたい」と話している。


 京都伝統産業ふれあい館 京都の伝統産業に関連した展示品を一堂に集めて、1996年7月に開館した。京都市左京区岡崎成勝寺の京都市勧業会館「みやこめっせ」地下1階。開館時間は午前9時―午後5時(入館は午後4時30分まで)、年末年始(12/29−1/3)以外は無休。入場無料。
 電話075(762)2670。


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