京都新聞の主な業務

印刷PRINTING


ドライプロッターと出力されたフィルム(左)とフイルムとPS版を重ね合わせ刷版を作る

合言葉は「美しい紙面」

[本社工場]

■刷版

 編集局、広告局で組み上げられた紙面データはドライプロッターと呼ばれるフイルム出力機により半導体レーザーでフイルム上に記録され紙面サイズのフイルムとなって出力されます。現像液などを使用しないため環境にやさしい仕様となっています。

 出力されたフイルムをもとにPS版と呼ばれる特殊な塗料を塗布したアルミ板に紙面データを焼きつけ輪転機に装着する刷版を作ります。

■輪転

 2008年3月に本社改修工事が完成し48頁24個面の印刷体制が整いました。

 2セットある輪転機の構成はモノクロ用オフセット輪転機が3台、カラー用オフセット輪転機が3台で1セットとなります。

 地下1階から地上2階までの吹き抜けに設置された輪転機は地下の給紙部から供給される巻取り紙に印刷し、折部で1部ずつに断裁されセンターグリップキャリアと呼ばれる搬送装置で3階の発送課まで送られます。


給紙部で巻き取り紙を輪転機に装着

■発送

 本社3階には発送工場があり、京都新聞で印刷する全ての印刷物の部数管理、輸送管理を担当しています。

 輪転機で刷られた新聞の部数を数えるカウンタースタッカーという機械で販売所ごとの仕分けを行います。

 梱包された新聞はコンベアーでトラックゲートに運ばれます。

世界最速、毎時20万部

[久御山工場]


久御山工場

 2007年3月、京都府南部の久御山町に久御山工場が完成しました。久御山工場では滋賀、洛西、山城地域と京都市の一部の新聞を印刷しています。

 本社で組み上げられた紙面データを久御山工場に送信し、統合管制工程システムにより管理され印刷する媒体ごとに紙面データを直接刷版に書き込むCTPシステムで刷版に書き込まれ出力されます。

 また、統合工程システムにより媒体ごとの印刷部数や販売店情報も管理され省人省力化を実現しました。

 輪転機は48頁建、24個面カラー印刷が可能で世界最速を誇る毎時20万部を印刷する能力を持ち、充実した発送設備により短時間で品質の良い紙面を読者に届けています。


本社から送られてきた紙面データを製版するCTP製版機

[印刷豆知識]

■巻取紙の長さと重さ

 新聞印刷に使われている紙は、幅1.6メートル・長さは約19km・重さは約1.5トンの巻取紙で、普通乗用車ほどの重さになります。1平方メートル当たり42.8gの超軽量紙を使用しています。京都新聞社で一日に使われる紙の量は、朝刊・夕刊合わせるとなんと長さ約1350kmになり、京都から沖縄まで届きます。

■輪転機のスピード

 久御山工場にある新聞輪転機は、時速20万部の世界最速輪転機です。1台あたり1秒間に約20部、両工場合わせると1分間で約5,500部の印刷が可能です。ちなみに。ジャマイカのアサフェ・パウエルの持つ100m走の世界記録を約3秒上回ります。

■新聞の下にある4色の+は何?

 普段紙面で目にするカラー写真や広告は藍・紅・黄・墨の4色を重ね合わせて印刷されています。この4色がズレないようにするために、輪転機上部に取り付けられたカメラがこの「+」印を読み取って自動でズレを調整しています。

■窓のページにある4色の●は何?

 これは色玉と呼ばれるものです。新聞のカラー面が適正な色で印刷されているかを確認するためのものです。毎日、この色玉を測って品質管理を行っています。

■カラー印刷って?

 光は、赤、緑、青の3原色からなり、この3色を合わせると白色光になることから、加色混合と呼ばれます。一方、印刷インキの色は、藍、紅、黄が3原色。これらがすべて合わさると限りなく黒に近くなることから、減色混合と呼ばれます。カラー印刷はこの3色の微妙な濃淡を重ね合わせることによって色を再現していきます。また、3色を重ねても厳密には黒ではありませんので、3色に黒を加えて補足しています。

 新聞のカラー写真は、網点と呼ばれる色の濃淡を再現するための小さな点で構成されています。原稿をいったん、藍・紅・黄・墨の4色にカラー分解して網点を作り、この網点の大小によって微妙な色合いを再現しています。京都新聞社では、この網点を版に直接レーザーで描写しています。

■新聞の下にある穴ってなに?

 新聞は、まず4ページの幅で印刷されます。そのあと、フォーマーと呼ばれる三角の板で縦に2つ折りされます。さらに、ノコギリのような形をした刃で新聞1ページ寸法に断裁されます。断裁された新聞を8本の針で引っ掛けて、4つに折り畳みます。その時の針の跡です。

■新聞の折り目にある数字は、なに?

 これは、新聞輪転機の機械番号です。京都新聞社は、カラー輪転機3台・モノクロ輪転機3台を1つのセットとし、これを本社工場に2セット・久御山工場に2セット配備して、合計4セットで新聞を印刷しています。この機械番号によって、どこで印刷された新聞かを知ることができ、紙面の品質管理や機械のメンテナンスに役立てています。

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