(七の六)




 貴船神社

 少し寄り道して、道を左へとると、貴船神社に至る。貴船神社は、伝説によると、大昔、神武天皇の母、玉依姫が浪速から黄色い船に乗って淀川をさかのぼり、鴨川から鞍馬川、貴船川をのぼってこの地に上陸し、社を建てたのが始まりとされている。平安京ができてからは、鴨川の水源地にあたることから、水をつかさどるタカオカミノカミをまつるようになった。



 鞍馬寺

 鞍馬街道に戻り、北へ進むと鞍馬寺に至る。鞍馬寺は正式には松尾山(しょうびざん)金剛寿命院と言う。寺伝によると、今から1200年以上前の宝亀元( 770)年、奈良唐招提寺の僧、鑑真の門弟で鑑禎(がんじょう)上人という僧に、夢で山城の北に霊山があるとのお告げがあった。

 山へ分け入ると、鞍をおいた白馬がいるのを見つけ、その白馬に従って鞍馬の山中に着くと、一体の毘沙門天像を見つけた。それで、その地にお堂を建立したのが、鞍馬寺の始まりという。その後、平安京が出来て2年後の延暦15( 796)年、桓武天皇の勅命によって、藤原伊勢人が伽藍(がらん)を造営し都の北方の鎮護とした。

 長い石段を登っていくと、本殿金堂が見えてくる。この金堂からの眺めは素晴らしい。



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