(五の四)



 樫原宿の町並み

 細い道が集落の中を縫うようにして続き、川島の集落を抜けると樫原(かたぎはら)に 入る。ここは江戸時代、山陰街道の宿場町として賑い、今も昔ながらの表構えを持った旧 家が多く見られる。民家の玄関と街道の間に広い空間が設けられているが、これは街道の 通行の邪魔にならないように、荷物を置いたり旅人の休憩場所として利用されていたもの 。あまりに人通りが多く大名行列も延々と続いたので、樫原宿の片方の家でボタ餅を作っ て向かいの家に届けようとしても、道を渡れず、そのうちボタ餅は腐ってしまったという 笑い話があるほど、通行量が多かったという。



 樫原宿の本陣玉村家

 樫原の家並の中でひときわ風格のある建物が玉村家の本陣。本陣とは参勤交代の大名の 宿泊所で、玉村家の建物は京都市の指定文化財となっており、今も上段の間などが残って いる。


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