今回は、軍隊に関係深い街道として、師団街道を紹介する。ここでいう師団とは、大日本帝国陸軍第16師団のこと。明治時代、日清から日露戦争にかけての時期、帝国陸軍は軍備の拡張を図っており、明治38年(1905)、従来の12師団を17師団編成に増強した。そのうちの第16師団支配下の第36歩兵連隊を始めとする多くの兵隊が、明治41年(1908)11月16日、京都深草の地にやってきた。

 この師団街道は、京都の市街地と駐屯地を結ぶ道路として開かれたもので、軍用物資や兵隊などを運ぶ重要な道だった。鴨川に架かる塩小路橋から、琵琶湖疏水の延長水路である鴨川運河に沿って南に下り、伏見インクライン付近で国道24号に合流している。またこの道は、伏見の墨染寺にも通じていることから、墨染通とも呼ばれていた。

 ●塩小路橋
 ●暗渠から流れ出る疏水
 ●鴨川運河に架かる石橋
 ●京都府警察学校と龍谷大学
 ●「第一軍道」の標識
 ●京阪電鉄・疏水をまたぐ第二軍道
 ●聖母学院本館(元師団司令部)
 ●墨染寺


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