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京 都 弁 変 ぼ う 阪 大 教 授 ら 調 査 |
Kyoto Shimbun 1997.6.16
東京弁と合体 純粋さ失う 若い世代が中心
「はんなり」や「ほっこり」の京ことばが京都で消えつつある一方、「いかへんかった(行かなかった)」や「きーひん(来ない)」などの新しい方言が生まれている。こんな京都弁についての興味深い結果が、真田信治大阪大教授(社会言語学)らの調査で明らかになった。真田教授は「新しい方言は、地元言葉と東京弁と合わせて作られることが多く、若い世代を中心に使われている」と話している。 調査は、1994年に花園大生らの協力で行い、京都で生まれ育った10―80代の982人に「来ないをどう言うか」や「バスや猫に『はる』敬語を使うか」など、京都特有の用語や表現法について54項目を質問。その調査データを先月、冊子「京都市方言の動態」にまとめた。 その中で「行かなかったをどう言うか」の問いでは、80代で「行かなんだ」と「行かへんかった」が半々だったのに対し、四十代より若い層では約80%が「行かへんかった」とし、「行かなんだ」はほとんど使わなれていなかった。
この他、ほぼ同様の調査結果だった方言の「きやへん(来ない)」に対する「きーひん」や、東京弁の「だめじゃないの」の影響を受けた「あかんやないの」など。新しい方言は、京都だけでなく関西圏で共通して使われている。 一方で「はんなり」や「ほっこり」の語は、あまり使われなくなっている。「はんなり」は60歳以上の約65%が使っているが、10―20代では10%に減少。「ほっこり」も10―20代では30%しか使っていないことがわかった。 京都弁の特徴として、「猫が食べてはる」など人以外に対しても尊敬語の「はる」を使う人が全体で約30%あった。京都人は上品に話そうとするあまり、「はる」の語を広く用いて丁寧語化していることも浮き彫りになった。 真田教授は「新しい方言を生み出すことは、地元と東京弁の複層的な文化を持つという点で評価できるが、単なる東京弁の置き換えに終わり、純粋な方言そのものの喪失に気づかないならば、深刻な事態になる」と話している。 ▲INDEX▲ ▼京ことば▼ |