Kyoto Shimbun 1997.10.7 [かくれ名所案内]

 ちりめんお細工物資料館
 江戸末〜昭和の小物350点

昔の生活や思いを伝えるちりめん細工の展示品
 江戸末期から昭和にかけて、ちりめんの残り布などで手作りした小物を集めた「ちりめんお細工物資料館」が、京都市中京区新町通錦小路上るでオープンした。ぬくもりを感じさせる展示物が、時代背景や生活様式を伝えている。

 同資料館は、伝統工芸品企画・販売会社「くろちく」(中京区)が、伝統文化に触れる場を―と同社の倉庫を改装して開設した。同社がこれまでに収集した小物類など約三百五十点を展示している。

 嫁ぐ娘のために母親が自分の着物の布地を材料に作った巾(きん)着袋や、子どもの健やかな成長を願ってあつらえた祝い着、幼児が迷子にならないように裏に住所と名前を書いて持たせた迷子札など。江戸から明治にかけての生活や家族のきずなの深さを伝えている。

 また、底に絵を施した巾着袋や内側に千代紙を張った小箱は、当時の女性のおしゃれ心を感じさせる。

 同社代表取締役の黒竹節人さんは「古布を大切に再生した昔の知恵、子どもに手作り品の愛情を伝えた親心に思いをはせてもらえれば」と話している。

 開館時間は午前十時から午後五時まで。無休。有料。問い合わせは「くろちく」 電話075(256)9393へ。


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