「おなじみさんはもちろん、はじめてお越しになったお客さんにも、大きな顔をして安心して入ってきてもらえる店」というのが店主・女将さんの信念で、だれもが気軽に利用できるのがうれしいですね。夏には川床も出ます。仕事の関係で遠方の編集者や友人らが入洛したときは、この店に連れていきます。けっこうにぎやかですが、場所的にも京都らしい雰囲気が漂い、みな大喜びですよ。 人数が多いときは座敷を使い、少人数のときはカウンター。そこで店の人たちとおしゃべりできるのもこの店の味のひとつです。メニューはおまかせ京料理から名代・鉄ピン揚げ、一品、酒の肴、お茶漬けまで四季折々の料理が実に多彩。私は年中あるおでんとか一品の生麩の田楽、湯葉料理、串揚げの盛り合わせなどをよくいただきます。そして最後にひと口おにぎりでしめくくる。値段も手ごろで、飲みながら腹ごしらえできるのがいいですね。 客層も常連さんに、一見さん、それに観光客の方など幅広いですよ。いつも明るく愛嬌のいい女将さんの人柄と、お客を大切にするもてなしが受けるのでしょうね。 ◇推薦人 写真家 溝縁ひろしさん