昨年春に開店したばかりの、風雅なたたずまいのすてきなお店です。昼間は生け花で人さまをいやし、夜は私がいやされる、私のとっておきの、味の隠れ里です。 昔からなじみの、祇園の板前割烹店のご主人の姉さんとベテランの板前さんのかもし出す熟年名コンビが絶妙です。たまに友だちと、大抵はぶらりとひとりで来て、カウンター越しに、明るくさっぱりとしたおかみさんと楽しい会話を弾ませながら、お酒と旬の逸品を味わっています。 周囲は銀閣寺や哲学の道、法然院などのある静かな環境。しょう洒な和の店構えと料亭なみの器で出される料理が味を一層引き立ててくれます。春は明石ダイや京たけのこ、夏はハモの落としにアユ、賀茂なすの田楽。秋は土瓶蒸し、冬はスッポンの一人鍋…とリッチな旬の素材がたまりません。好きな料理を三品ほど取って、お酒を二本ほど頂いて三、四千円ほどのリーズナブルな料金も、うれしいですね。客層も熟年女性を中心に中高年世代と、若いカップルもちらほら。落ち着いた和の雰囲気でグルメタイムを満喫できるのがいいですね。 ◇いけばな京楓流家元 小嶋京楓さん