玄房和尚のヘルシー精進

玄房和尚 ヘルシー 精進

春に向かう力を ほうれん草づくし

 ツバキの赤が寒気に映える。禅寺ではこの時季切り干し大根を作る。皮まで無駄なく刻んで縁側に干す。皮といえば干し柿の皮を切ってぬかに入れると、ぬか漬けがおいしく仕上がるともいう。わずかな切れ端も無駄にせず、その良さを生かす知恵がすがすがしい。
 この時季甘くておいしくなるほうれん草づくしの一膳。豊かな緑をしっかり食べて、春に向かう力を蓄えたい。

小草生月の膳(2)
手前右…揚げ昆布とほうれん草のおひたし
手前左…揚げそばのあんかけ
奥…ほうれん草ののりまき




◇材料(4人分)
そば100グラム、油揚げ60グラム(1/2枚)、戻したシイタケ4枚、ほうれん草50グラム、くず粉15グラム、A(昆布だし50cc、薄口しょうゆ・砂糖各大さじ1/2)、B(水250cc、薄口しょうゆ大さじ2、みりん少々)おろしショウガ・揚げ油各適量
◎作り方
 (1)油揚げは長さ4センチの千切り、シイタケは、軸は薄い輪切り、笠は千切りにしてともにAで含め煮し、ほうれん草は塩水でゆでて4センチほどに切りそろえる。
 (2)そばは少し硬めにゆで、水洗いして4等分し、水切りして中温で素揚げする(揚げながら菜ばしなどでかき寄せて丸く形作る)。
 (3)揚げたての(2)を器に入れて(1)を盛り、調えたBに水溶きくず粉を加えてとろみをつけ、上からかけてショウガを添える。

◇材料(4人分)
ほうれん草200グラム、昆布の切れ端または糸昆布10グラム、A(薄口しょうゆ・塩・みりん各適量)、揚げ油各適量
◎作り方
 (1)ほうれん草は塩水でゆで、水にさらして4センチの長さに切る。
 (2)昆布は中温の揚げ油でこんがりと素揚げし、冷めてからすり鉢に入れてすりこぎで細かく砕き、Aを加えて味を調えながら(1)をあえる。

◇材料(4人分)
ほうれん草200グラム、大根(のりの長さの5ミリ角二本)、甘酢(砂糖・酢各大さじ1)、焼きのり1枚、つけ汁(水60cc、薄口しょうゆ小さじ2)、塩・わさび各適量
◎作り方
 (1)ほうれん草は塩ひとつまみを入れた熱湯で手早くゆで、水にさらして軽くしぼる。
 (2)大根は調えた甘酢に30分ほど漬ける。
 (3)のりの上にほうれん草を広げ、(2)をしんにしてのり巻きにする。
 (4)(3)を食べやすい大きさに切り、見栄えよく盛り付けて調えたつけ汁とわさびを添える。

<こつ・裏技>
ほうれん草のおひたしは普通はゴマで作るが、揚げ昆布を使うと香ばしく、禅寺の異国的な香りも味わえる一品となる。