玄房和尚のヘルシー精進

玄房和尚 ヘルシー 精進

目から涼を得る 風情を楽しむ

 8月。禅寺では夏木立が青空に勢いよく葉を茂らせる。降るようなセミの声がかしましいが、樹間を渡る風はさわやか。  暑い時季こそ精進料理はうれしい。透き通った寒天に、氷のかけらのような豆腐が浮かぶ「岩石豆腐」など、目から涼を得る工夫である。豆腐は手で崩し入れると、文字通り岩石のようなごつごつとした風情が出ておもしろい。

常夏月の膳(1)
手前…岩石豆腐
奥右…キュウリのてんぷら2種
奥左…ニガウリとキュウリのごま和え


◇材料(4人分)
絹ごし豆腐250グラム、水300cc、粉寒天3グラム、黒蜜(市販のもの)適量
◎作り方
(1)寒天は少しの水で溶いてから、分量の水を加えて煮溶かす。
(2)豆腐は好みに切るか、手で崩して流しかんに入れ、(1)を静かに流し込み、かんを水に浸して固める(常温で固め、食べる直前に冷蔵庫で冷やすとよい)。
(3)(2)を好みの大きさに切り、器に盛って黒蜜をかける。

◇材料(4人分)
キュウリ2本、梅干し2個、青シソ2枚、揚げ衣(小麦粉・水・塩)適量、揚げ油適量
◎作り方
(1)キュウリは食べやすい長さに切って縦割りにし、水気をとり、小麦粉をまぶす。
(2)梅干しは種をとって小さく切り、青シソは1センチ角のみじん切りにして塩を混ぜる。小麦粉・水・塩で揚げ衣を調え、二等分して梅干し、青シソをそれぞれ混ぜ込む。
(3)(1)を二分して(2)のそれぞれにくぐらせ、中温の揚げ油でカラッと揚げる。

◇材料(4人分)
ニガウリ50グラム、キュウリ100グラム、いりごま大さじ4、薄口しょうゆ・みりん・ごま油各適量
◎作り方
(1)ニガウリはごく薄い小口切りにして水にさらす。キュウリは薄い小口切りにして塩少々を混ぜてしばらく置き、少しもんでから水洗いして軽く絞る。
(2)ごまは油が出るまでよくする。
(3)なべに油を熱してニガウリを炒(いた)めて冷まし、キュウリとともに(2)に入れ、しょうゆ・みりんで好みの味に調える。


<こつ・裏技>
岩石豆腐の堅さは材料の寒天や豆腐の質によって変わる。分量はあくまで目安と考え、何度か試して好みの堅さを把握するとよい。