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変わる制度(1)スタート5年、今秋初の見直し
「介護を家族だけでなく、社会全体で支えよう」と5年前に始まった介護保険制度が、今秋から一部変わります。負担の増加をはじめ「新予防給付」や「地域包括支援」など新たな仕組みについて4回シリーズでお伝えします。初回は、介護保険の基本的な仕組みをおさらいしつつ、改正点に触れてみましょう。
ツネさんが入院したのは、その3カ月前。トイレで倒れているのを、たまたま訪れたミネコさんが見つけた。発見が早くて助かったが、脳出血で手足にまひが残った。
要のケアマネジャー
ツネさんは退院して自宅に戻ったが、家事や買い物に手助けが必要になった。ミネコさんも仕事がある上、持病の腰痛がひどい。そこで本人と相談し、初めて介護保険を利用することにした。 「10年ほど前、私の祖母が寝たきりになった時は、母が家で介護していた。施設に入れたり、他人(ヘルパー)に頼るのは世間体が悪いと亡くなった父が言ったもので。いまは、介護保険料を払っていることもあって頼みやすくなった」 ただ「どうしたら利用できるのか、何も知らなかった」。区役所で相談したら、介護サービス事業所が掲載された冊子をくれた。その中から、家に近い事業所に連絡すると、翌日には女性のケアマネジャー(介護支援専門員)がやってきた。 ケアマネは介護保険制度の要だ。利用者にふさわしい介護サービスを組み合わせて、生活を支援するのが役割。希望を聞いた後、区役所への申請を代行してくれた。 京都市では通常、要介護認定のための訪問調査も、同じケアマネが実施する。調査は心身の状態を79項目にわたって聞き取る=右下表の(1)参照。この調査票が全国統一規格のコンピューターにかけられ、介護の必要度が6段階で評価される(一次判定)。
認定ランクで上限額
これに主治医の意見書などを添付してケアマネが役所に提出する。すると、医師や福祉関係者ら5人1組で構成される「京都市介護認定審査会」が一連の資料を基に、ツネさんを「要介護1」とランク付けた(二次判定)=表の(2)参照。
ケアマネは本人の希望なども聞いて、週5回のホームヘルプサービス(訪問介護)によるケアプラン(介護計画)をつくってきた。このプランを役所に提出すると介護保険のサービス給付が始まる。「申請して10日ほどでヘルパーさんが来てくれた。親切なケアマネさんにめぐり会えて良かった」とミネコさん。
家で暮らしたいが
ツネさんが家に閉じこもりがちなので、デイサービスの利用も考えている。最近も近所で独り暮らしのお年寄りが、認知症が悪化したため、施設(老人保健施設)に入った=表の(3)参照。 「母はまだ生活に重大な支障もない上、私が近くに住んでいるので自宅で暮らせそう。ただ、もっとサービスが必要になると、負担が重くなり、母のわずかの年金では厳しい。できるだけ住み慣れた家で暮らし続けられるようにしたい=表の(4)参照=のですが、私自身も体が丈夫でないので心配ではありますね」 ミネコさんの不安に、今回の制度改正は応えてくれるだろうか。(文中仮名)
[京都新聞 2005年7月23日掲載]
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