●No.012



「西行の京師」
http://www6.ocn.ne.jp/~abe/index.html

阿部 和雄さん

京都市西京区

 歌に触れ京の土地、歴史に畏敬の念を
 いつか又めぐり逢ふべき法の輪の 嵐の山を君しいでなば
 平安末期から鎌倉初期の歌僧、西行。約1600首を編んだ「山家集」をもとに、京都にまつわる歌や詞書(ことばがき)を紹介している。意味・解釈のほか、舞台となった地名の紹介、関連の歌まで、内容は幅広い。2002年の創刊で、配信は隔週。
阿部さんはもともと「西行の生涯とその歌」というメールマガジンの愛読者だった。読むうちに、自分自身も「西行」のメルマガを出すことを思い立ったという。「和歌にはたくさんの京都の地名が詠み込まれている。その歌に触れることで、改めて連綿と続く時間や京の土地、歴史に畏敬(いけい)の念を持ってもらえれば」と思いを込める。
 愛媛県西宇和郡の出身。幼いころ、漁師の父が網をつくろいながら、歴史の話をしてくれたのがきっかけで歴史好きになったという。京都へは宝飾品加工という仕事をするために移り住んだ。パソコンは宝飾デザインをするため独学で習得した。21歳の時に耳が不自由になったため、大事なコミュニケーションツールでもある。
 西行の魅力を問うと「平明な表現で、自分の精神の深奥を抽出しているところでしょうか」という。メルマガを出すようになって「京都への愛着が増した」といい、「西行の歌、詞書の紹介が終わっても、何らかの形で京の魅力を発信していきたい」と話している。

2003.4.8

▲もどる▲