●No.022



「たびそら」
http://www.tabisora.com/

三井昌志さん

京都市左京区

 旅先での写真と思いを配信
  こぼれるような笑顔のイランの少女、ペシャワールの市場で香辛料を売る老人、ベトナムの食堂で出会った小さな兄弟…。10カ月でユーラシア大陸を一周し、30カ国を訪れた旅行記と、輝くひとみが印象的な子どもたちなど出会った人々の写真を配信している。
 もともと書くことが好きで、1998年からエッセーをつづるホームページを開設していた。精密機械メーカーでエンジニアとして働いていたが、書くことへの思いが募り、2年間でサラリーマン生活にピリオドを打った。自由に使える時間を目の前にし、旅に出ることにした。2000年12月に香港を振り出しに、インドから中東を経て東欧を北上、ロシアを東に横断し、モンゴルを通り抜けて中国という旅をリュックひとつで続けた。初めての海外旅行だった。
 当初から旅行記を書くつもりで、デジタルカメラとパソコンを持参した。特にアジアの人々の表情の豊かさにひきつけられ、シャッターを夢中で切った。「子どもに出会うと笑ってみました。こっちが笑うと向こうも笑う。シンプルだけれど、日本にはない気持ちのいいコミュニケーションでした」。自分の日常との違い、世界の広さや多様さを実感した。
 旅行記は旅から戻った2カ月後の01年12月から始めた。当初は600人だった読者も、等身大で飾らぬ内容に共感が広がり、今では2700人に。影響を受けバングラディシュなどへ旅に出かけた人もいるという。
 「たびそら」を発行することでライター、写真家としての仕事も入ってきた。7月5日にはメルマガで送信してきた写真の個展を、祇園の「ギャラリー上島」で開く。「年内には配信を終えます。その後は何をテーマにするか、終えるころには決めたい」とほほ笑んだ。

2003.7.2

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