●No.040



「がんばれ工芸家」
http://www.kyo-kogei.net

高橋淳一さん

京都市中京区

 デザイナーの新鮮な感覚で京の伝統工芸を紹介
 「釘を使わない京指物の技術を、イタリア風の家具に応用できないか」「京蒔絵(まきえ)の美や奥深さは、現在求められる【語りのある商品】に適合するモノでは」。デザイナーならではの新鮮な感覚で、京都の伝統工芸を紹介し、その魅力について語る。
 高橋さんはイベント企画や印刷デザインなど広告業界で活動。そこで知った京都の伝統工芸の奥深さを、新たな創作や商業分野の発生につなげられないかと、02年6月、仲間とNPO法人「京都伝統工芸情報センター」を設立した。その活動報告を兼ねて、今年5月から、隔週でメールマガジンを発行している。
 京都の伝統工芸は国際レベル。ただ、商品開発などプロデュース能力が弱い。工芸家と消費者の間にデザイナーが入ることで、その優れた技術を生かし、もっといまの時代に合うものを生み出せないかと考えている。
 「活動の過程で知り合った工芸家たちの生の声はすばらしいものばかり。自分一人で聞いているのは惜しいので、メルマガにはそうした声を盛り込んだり、ミラノの工芸展に出展した作家たちの会場レポートを掲載したりしています」。メルマガは、高橋さんが自分の目や耳で触れた伝統工芸の世界をきらびやかに伝える。  「イタリアから多くの世界的ブランドが生まれたのは、製品が高い手工芸技術に裏打ちされているから。同じ能力が京都にもある」。高橋さんの文面からは「京都の伝統工芸」が斬新な輝きを帯びて立ち上がってくるようだ。  

2003.12.02

▲もどる▲