●No.044



「西陣の糸屋で〜す」
http://www.savageblue.com/mag4.htm 

吉川幸四郎さん

京都市北区

 糸の持つ美しさ、可能性を伝えたい
 「良い糸、悪い糸の話」「生糸の呼び方と構造」といった基礎から、「撚度(ねんど)の差による染色の違い」「精錬と絹練り」など専門知識まで、糸に関する情報がぎっしり。表題通り、糸を愛する糸屋さんが送る「糸のすべて」のメールマガジン。
 吉川さんは2000年3月、西陣から北区に移り、生糸・撚糸の加工販売を始めた。同時に、糸の知識を多くの人に伝えようと、メールマガジンを創刊。「糸や西陣製品の良さを知ってもらうには、専門家が伝えてこなかった“当たり前”を一般の人に発信しなくては」。
 ある年齢以上の人なら、糸や養蚕業の知識も持っている。だが最近は国内の製糸業者が激減、カイコを見たことがないという人も多い。「学校の先生が子どもたちに教えるために、糸について質問してこられることもあります」。原稿はそうした質問をもとに作ることも多いという。
 吉川さんにとって糸の魅力とは「一つとして同じものがないこと」。生糸は加工を経てどんどんしなやかになり、つやを深める。その輝きは糸の種類や加工時の気候、作業工程などによって千変万化する。その神秘や美しさを伝えたい。「ひと通り読めば必ず糸のすべてがわかります」。
 糸の魅力を伝えることは、西陣、そして京都の文化を伝えることでもある。「伝統を全面に出すのではなく、なにげなく手にした糸や和装製品の美しさから、西陣を知る人がもっと増えてくれたら」。

2004.01.13

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