●No.046



「京都の工芸」
http://kougei.kmir.city.kyoto.jp 

千田聖二さん・下出康弘さん

京都市左京区・中京区

 伝統産業の担い手からの発信
 戦後まもない1948年、京都の工芸家が集まって作った「京都工芸研究会」。半世紀以上の歴史を持つ団体が、2002年4月、京都市産業技術研究所工業技術センターとともにメールマガジンを創刊した。会の活動を紹介、京都の工芸に親しんでもらうとともに、伝統の技や知識などの「これは伝えたい」を届けるのが目的。
 きっかけは、同時期に始めたプロジェクト「茶you遊(新しい茶道具の開発)」。伝統技術を基盤に、より時代や使い手のニーズに合った製品を開発する企画で、漆芸、陶芸、表装などの専門家が知恵を出し合い、新ブランドの茶道具を作った。その過程で「自分たちの活動を伝えたい」との空気が生まれ、不特定多数に直接アピールできる手段としてメールマガジンを選んだ。
 上は70代という会員の中には、ネットの世界に縁遠い人も少なくない。だが「初体験」だけにかえって、読者から感想や意見が届いたときの驚きや感動は大きかった。
 もともと、工芸家は作った製品の「その後」にかかわることは少ない。だがメルマガを通じて「使う側の意見を聞く」意義を実感した。新製品の展示会で「メルマガ読みました」と言われることも出てきた。この流れが京都の伝統工芸界への新たな風となり、よりよい作品の誕生につながるかもしれない。
 各会員の伝統の技を順次紹介する「ぜひ知ってほしい工芸技術」、各会員が関係するイベント案内なども掲載する。 

2004.01.27

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