●No.060



「ながい介護丞ととうなす屋の平成浮世草子」
http://bokenashi.com 

内藤 健三郎さん

京都市左京区

  超高齢化社会に悪代官と豪商が迫る
「とうなす屋、年金制度がらみで、官僚の方々は見事な成果を挙げておられるのう」「とんでもございませんお代官さま、あの方々のやったことは間違いと失敗の連続でございますぞ」−。
 悪代官「永井介護之丞(ながい・かいごのすけ)」と豪商「唐茄子屋徳三郎(とうなすや・とくさぶろう)」が四方山(よもやま)談義の口調で、年金制度や介護保険など高齢化社会の諸相に斬り込む。軽妙な2人の会話を読み進むうち、政府の高齢化対策の問題点、検証すべきポイントなどが見えてくる。
 内藤さんは近日、京都市などの支援を受け、高齢者の権利擁護を目的にCB(市民ビジネス)を立ち上げる。成年後見制度を中心に、介護や年金、相続、保険など高齢者を取り巻く諸問題について、利用者と専門家をつなぐ。メールマガジンはその活動の一端だ。
 「介護保険も成年後見制度も、専門用語が多すぎて分かりにくい。もっとわかりやすく制度の利点を伝え、高齢化社会の抱える問題も考えていけたら」と、好きな古典落語の知識を生かし、「悪代官と豪商」のスタイルを編み出した。「生き甲斐」「2世代住宅」「税金」ときには「あの世」など、誰もが無関心ではいられないテーマを毎回選んで解説する。一緒に載せている「江戸の官僚組織」などの豆知識も楽しく、時代劇好きにはわくわくする内容だ。一方で「福祉施設建設の実態」など表に出にくい問題のシビアなポイント解説もあり、シニア世代はもちろん、「むしろ若い世代にこそ読んでほしい」という。
 

2004.05.11

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